わかりにくいからこそ、知っておく必要がある

私には7つ年の離れた弟がおります。

彼はLD(学習障害)とADHD(注意欠陥・多動性障害)を持っており、

公立の中学校を出た後に特別支援学校に通っています。

 

彼と過ごしたのはまだ10数年ほどですが、その中のエピソードを紹介いたします。

 

一番彼と接するうえで印象的であったのが、中学生時代でした。

彼が中学生の時、私は大学生でした。

教育学部に通っていたこともあり、勉強を教える機会も多くありました。

 

母親から彼の家庭教師を頼まれたときは

「他の家庭教師先の子と同じように指導すれば大丈夫であろう。」

と考えておりました。

 

しかし、いざ勉強を始めてみると驚きを隠せませんでした。

まず勉強をできる体勢を作ることにかなりの時間を要しました。

具体的には、彼が周りに気が散るような遊び道具等をおかず、

できるだけ静かな環境づくりに努めました。

しかし静かすぎることもストレスになることもありますので、BGMを流すこともありました。

 

その他には教科書を読む際に、読むべき文章がはっきりするように

それ以外のところを定規や下敷きで隠したりして、

彼が読むべき文章に集中できるような環境を作っていました。

 

またゴールを決めるということも必ず行っていました。

つまりあらかじめ彼と今日はどの単元まで行うかを決めてから、勉強を始めるということです。

集中できる時間が限られていますので、

初めは低いハードルからスタートしても良いかと思います。

 

これらの取り組みを行った後、彼は社会という科目が好きであることがわかり、

その科目を中心にして勉強に興味を持ち取り組んでくれました。

 

また彼の持つ障害の特性上、周りが気づきにくいことがあります。

彼が通う学校では先生が、彼の障害のことを鑑みずに指導をしたこともあり

彼自身が深く傷ついた経験もあります。

 

さらに私の両親が彼に「いつあなたが障害を持っているのだよ。」

ということを伝えるかも悩んでおりました。

これに関しては就職という選択肢が出てくる中学生の段階で伝えたようですが、

いずれにせよ難しい選択であったと思います。

 

その子が障害を持っていることを伝えたり、支援をするということは、

非常に難しいことだと思います。

しかし、その子自身はもちろん周囲の人もいずれは受け止めておく必要があることです。

LDやADHDは気づきにくいからこそ、知っておかなければ支援や指導は難しいと思います。

その子が持つ障害の特性を知ったうえで、フォローをしていけば、

個性が生きる道はあると考えています。

 

現に私の弟も、彼なりの長所を生かして進路の選択をしています。

伝えるべき人には、障害のことを伝えて助け合いながら進んでいくことが、

一番の道ではないかなと思っています。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




広汎性発達障害 関連記事


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL