発達障害の一つに「自閉症」というものがあります。
これは、生まれつきの脳の病気であり、
生活環境などが原因となる病気ではありません。
また、治療方法も確立しておらず、今のところ治す事は出来ません。
自閉症の特徴には、「記憶力が驚くほど良い」
「相手の表情や言葉から相手の気持ちを察することを苦手としている」
「興味のある事に対して飽きる事が無い」
「睡眠時間が極端に短い」などと言う事があります。
しかし、このような特徴がすべての自閉症の人に当てはまるわけではありません。
症状の出方、性格、見た目はそれぞれ違い、
一目見て判断するのは非常に難しいとされています。
この自閉症ですが、男女差が大きいと言われています。
確率で言うと、男児が自閉症と判断される確率は女児の4倍にも及んでいると言われています。
その理由については、詳しくは解明されていないようです。
その背景には、自閉症だけでなくそれに関連する障害についての男女の差は
比較的軽視されており、理解が進んでいないという事があります。
また、その差を研究しようとしても、性格に調べる事が出来るほどの
女児が含まれていない事が多いというのも理由の一つです。
場合によっては、女児が研究対象から完全に除外されているという事も多くあるようです。
ただ、女児の場合は男児に比べて遅い時期に自閉症と診断されているという情報もあり、
誤診されている可能性や診断を見落とされている可能性も大いに考えられます。