障害者本人からの率直な意見

29歳男性です。

小学5年生の時にADHD、大学2回生時にアスペルがー症候群と診断されました。

 

現在私は障害年金を受給しつつ、

就労継続支援A型事業所で就職のための訓練を受けています。

 

物心ついたときから、自分自身は他人とどこか違うのではないか、

という感覚はあったものの、

当時の私は特にそれを気に留めていませんでした。

 

しかし振り返ってみると、片づけがあまりにもできないところや、

相手がどう受け取るかを鑑みない発言をするところ、非常に怒りやすい性格など、

幼少の頃から私の障害の症状は顕著でした。

 

今でこそ発達障害という言葉は世間に広まりつつありますが、

当時はインターネットもほとんど普及しておらず、社会的にほとんど認知されていませんでした。

知的障害の方や、身体障害の方であれば周囲の方も気付きやすいでしょうが、

「見えない障害」といわれる発達障害は、発見が困難です。

 

さらに発達障害の方の中には、勉強が得意な子供も多く、

そのような場合周囲の大人は彼らを「少々変わっているけど賢い子供」ととらえており、

特に問題視しません。

 

しかし、子供たちは残酷です。

感情や知性、思慮が未発達である彼らは「普通でないもの」の存在を許しません。

 

大人であれば、世の中には「自分の普通」に当てはまらない人もいることや、

それらを簡単に排除してはいけない事を理解しているでしょう。

しかし子供はその未熟さゆえに排除以外の手段を持たず、

多くの場合、発達障害児はいじめの被害者になることも少なくありません。

 

教師や両親など周囲の大人がいじめを察知できたならばまだ対策のとりようもあるでしょう。

しかしいじめの事実は、加害者は後ろめたさから、

被害者はいじめられている事実に対する羞恥心などの理由により、隠蔽されます。

それゆえ、周囲の大人がいじめを発見した時には、既に被害が発生している場合がほとんどです。

 

当然ながら、全ての発達障害児がいじめの被害者になるとは限りませんが、

健常児と比べ、その可能性は非常に高いです。

 

ではいじめられる彼らに罪があるのでしょうか?

彼らは皆いじめられようとして生活しているわけではありません。

いじめの責任はすべて加害者側が負うべきものなのです。

 

被害者に原因が無ければいじめは発生しない、

全ての責任を加害者に押し付けることは間違っている、

という意見もあるでしょう。

 

確かにその意見にも一理あります。

しかし、いじめが発生した場合、被害者には「抵抗」、「我慢」、「逃避」の3つの手段しか存在しません。

これらは全て被害を受けた後にのみ取れる行動であり、

「そもそもいじめられない」という選択を自分で選ぶことは出来ません。。

 

対して加害者が持つ「いじめる」、「いじめない」という2つの選択肢は自分の意志で決定できます。

「いじめない」という選択肢には、「いじめた場合に」、

被害者になる人との対話屋周囲への相談、

それが不可能な場合でもその人から離れるなど、

様々な方法を用いて問題を解決できます。

 

つまり。

いじめの加害者はそれらの「いじめない」ための対策を怠り、

「自らの意志で積極的」に、「いじめる」事を選択した者といえるでしょう。

自分の意志で防ぐ事が可能であったにもかかわらず、

それを放棄したならば、責任の所在はいじめた側あります。

 

これを踏まえると、いじめの被害者を擁護し、被害者仁責任を求めるような意見など、

お門違いも甚だしいものである事をご理解いただけるのではないでしょうか。。

筆者は、どのような人であってもいじめの加害者・被害者になってもらいたくありません。。

 

先ほどお話したように、いじめは全て加害者に非がありますが、

しかしそれは被害者が対策を怠る理由にはなりません。

そして発達障害児が被害者にある事を避けるためには、

当然ながら周囲のサポートも必要ですが、それだけでは十分とはいえません。

医師や発達障害センター職員など、専門化のサポートが必要になります。

少しでもおかしいな、と感じた場合はできるだけ早めに専門機関で受診させましょう。

 

ご子息の障害の原因はあなたの愛情不足や躾け不足ではありません。

最初は戸惑うことも多いでしょうが、対策をとる時期が早ければ早いほど、その効果は高まります。

さらに専門家のアドバイスはあなたの心身の負担を軽減してくれるでしょう。

 

それでも、中には「自分の家族に障害者がいるのが恥ずかしい」、

「自分の子供が障害者のはずがない」などといって相談を渋る方もいます。

少しでもそういう風に思ってしまわれた方、一度よく考えましょう。

 

いじめの被害者が、加害者を殺害した事例があります。

加害者が被害者をいじめている最中に殺害した事例があります。

いじめの被害者がそれを苦に自殺した例など枚挙に暇がありません。

 

「障害者の息子が恥ずかしい」、「自分の息子が障害者なんてありえない」というあなたの思い、

全てとは言わないものの、共感できる部分もあります。

しかしそれは「あなたの大切な家族」に「犯罪の加害者にさせるリスク」や

「被害者にさせるリスク」を負わせてでも守るべきものでしょうか?


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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