発達障害かどうか判断する前に

私たち大人が幼稚園児や小学生だった頃、クラスに一人が二人は、

注意力や集中力がなかったり、すぐにカッとなって、周りとケンカをするような子がいたと思います。

そういう子は、中学校へ行っても喧嘩っ早くて何かしら問題を起こしていましたが、

当時はそういうタイプだと思い、それほど気にもとめていませんでした。

 

しかし、教師という立場になり、近年、そういった類の子ども達を

「発達障害」というカテゴリーに分類する傾向が日本でも顕著になってきました。

よく保護者の方から、「うちの子は、もしかしたら発達障害かもしれない…」

と心配されてご相談に来られますが、専門機関を受診したわけでもないのに断定されるのは

望ましくないと私は伝えています。

 

といいますのも、「発達障害の気があるから、うちの子は○○できないんだわ」と、

実際は病気ではなかったのに、自己判断でお子さんの可能性を狭めていたお母さんがいらしたからです。

 

ネット環境が整っている現代では、パソコンやスマホで、気になることをすぐに検索できます。

そのため、かえって親の方が過敏になり、自分の子どもを「発達障害」という枠に当てはめる傾向にあると、

最近は非常に感じさせられます。

 

例えば、自分の子どもがADHDかもしれないと疑われている保護者の多くは、

「①不注意の兆候」

「②多動の兆候」

「③衝動性の兆候」

の①の部分だけを見て、疑ったり、断定されることが多いです。

 

しかしながら、①に関しては、低学年の子どもや、生活指導面が行き届いてない子どもの場合、

よく見られる行為とも言えます。

そこで、②や③の兆候があるかが次のポイントになってくるのですが、

これらがあったとしても、病気の「あくまでも」疑いが強くなるというだけで、

まだ決して断定はしないでください。

 

例えば、③の行為として、質問が終わる前に答え始めたり、

他人の行為を妨害し邪魔をしたりする傾向があったとしても、

一人っ子によく見られる事案でもあるからです。

ですから、安易に「断定」せずに、生活指導や社会性をを身につけられるような指導を

ご家庭でも取り入れてください。

 

これは、大変根気のいる教育だと思います。

ただし、暫く様子を見てやはり気になる時は、一人で悩まずに、

住んでいる地域にある「発達障害者支援センター」に相談し、

臨床心理士などのスタッフのそろった医療機関を紹介してもらってください。

 

よく頑張りすぎのあまり、お子さんに手を上げたり、暴言を吐いたりしている方がいます。

その多くの場合、あとでわかったりすることですが、お子さんの治療に病院を受診して、

親御さんが「うつ」などの状態を起こしてしまっていることもあります。

双方の関係が悪化し、ダウンしてしまう前に、適切な専門機関の受診をお勧めいたします。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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