発達障害を持つ子供と関わって分かったこと

重症心身障害児施設に努めている作業療法士です。

様々な発達障害を持つ子供たちと関わりましたが、初めに苦労したのは関わり方でした。

私は当時高校生で、初めて発達障害、重症心身障害児(以下、重症児)

の子供たちと遊ぶボランティアに参加しました。

普通の子供と違うところと言えば、動きが少なく寝たきりの子供が多い、

どこを見ているのかわからない、体が側彎などにより変形していることでした。

 

抱っこをして一緒にブランコに乗ったり、滑り台に乗せてみますが、私と目も合わせないし笑顔もない。

本当に一緒に遊んでいるのか、楽しんでくれているのか全く分かりませんでした。

 

しかし何週間か通い詰め、根気よく声掛けをしたり一緒にいる時間が増えると、

私に向かって確かに反応してくれることが増えてきました。

また、私自身もどの子供が一生懸命に自分の意志を伝えようとしていることを

読み取ることができるようになってきました。

 

私が気づいたことは、舌打ち・体に力を入れるタイミングでした。

その子供は遊んでいる時に「チッチッ」と必ず舌打ちし、

体をそらせたり手を上にあげようとすることがありました。

この子供のサインは、人と遊んで様々な感覚を得て「楽しい」と感じた時に舌打ちをする、というものでした。

笑顔はなかなか見られなかったものの、できるだけその子供の舌打ちが多くなる遊びを

保育士さんと相談しながら、考えることができました。

 

一見、何にも考えていない、感じていないように見えても、

それは本人が病気のせいでうまく表現できないだけであって、

本当は様々な刺激を通して感じていることが沢山あることに気が付いた出来事でした。

 

今は作業療法士として重症児の一時預かりの仕事をしていますが、

親御さんは学校卒業後の進路で悩まれることが多いようです。

高校生までは学校に通うことができ、日中過ごす場所がありますが、

卒業してしまうと行く場所が限られており、行きたい作業所や入所施設があってもどこも満床だそうです。

 

最近はデイケアなども増えてきましたが、両親の高齢化により介助が困難になってくると、

また入所先を探さなければなりません。

入所となってくると子供と離れることに対する不安が大きく、

なかなか決断ができなくて悩まれる方が多い印象です。

 

もし子供の介助がしんどくなって入所を検討されている方がいらっしゃいましたら、

短期入所から始めることをお勧めします。

子供が少しずつ施設に慣れるためにも、親御さんが子供と離れて生活することに慣れるためにも、

段階をつけて離れる時間を作ることが良いと思います。

 

また入所しても、一時的に帰宅することも年に何回でも可能な施設が多いので、

「いつでも家に帰ってこられる」という気持ちで始めて下さると、

少し気持ちが楽になるのかなと思います。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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