発達障害の子どもを持つ親がするべきこと

自閉症スペクトラムや学習障害を持ついわゆる発達障害のお子さんというのは、

日常生活に様々な困難を抱えて暮らしています。

特に知的障害を持つ自閉症スペクトラムのお子さんを持つ親御さんは、

その対応に四苦八苦していることだと思います。

 

今では発達障害は生まれ持った特性であり、

親のしつけが原因ではないということが一般的な見解ですが、

昔は非難もされたそうです。

 

ここでは、発達障害の中でも自閉症スペクトラムを持つ

お子さんの対応についてお話をしたいと思います。

 

一般的に、自閉症スペクトラムと診断されるのは、

3歳児検診などで「発語がない」「目を合わせない」等、

自閉症スペクトラムが疑われてからです。

 

しかし、現在ではそれより以前に診断を受け、適切な支援を受けることがより重要であるといわれています。

では、お子さんが自閉症スペクトラムと診断された(もしくは強く疑われる)時から、

親御さんはどのような対応をとっていけば良いのでしょうか。

 

 

①障害についての受容

まず初めに直面する問題が障害受容です。

 

生まれた時は五体満足で、健康に育っていたところで、まさに青天の霹靂だと思います。

私も、その現場に何度も立ち会っていますが、

「そうですか。分かりました」となる親御さんはほぼいません。

それほど絶望しますし、この先の人生について、とてつもない不安が押し寄せるものです。

 

しかし、時間がかかっても、まずは我が子がどのような障害を持っていて、

どのような特性を持っているのかを受け入れなければ、その先へ進むことはできません。

 

 

②本人の障害特性を知る

①と同じくらい大事なことは、お子さんの特性を知ることです。

自閉症スペクトラムといっても、障害特性は10人10色です。

大きな音が苦手な人もいれば、周囲の動きが気になって行動が出来ない人もいます。

お子さんの特性を知ることで、それに合わせた配慮の仕方を変えていくことができます。

 

特性については、インターネットなどである程度の情報を得ることはできますが、

やはり専門的な機関に相談することをお勧めします。

市町村には障害関係を取り扱う課がありますので、

そこに相談すると関係機関の一覧をくれるところが多いです。

専門機関に相談し、客観的なアセスメントを取ることで、大体の特性は把握できます。

 

 

③障害特性に合った支援方法を学ぶ

障害特性を知ったからといって、全てが上手くいくわけではありません。

障害特性を知ったら、その特性に合った支援をして、お子さんの不安を取り除いていきます。

 

ここで大事なことは、親の理想を押し付けないことです。

お子さんに合った支援をしていくことで、落ち着いた生活を送れるようになっていきます。

 

これは私の知り合いで実際にいた方なのですが、

自閉症スペクトラムであっても健常児と同じようにさせたいという思いから、

英会話・ピアノ・習字・公文などの習い事に力を入れていました。

しかし、肝心の障害特性に合った支援をしなかったため、

「イライラしたら人を叩く・噛み付く」「窓ガラスを頭突きで割る」などの粗暴行為が頻繁に起こり、

誰も手が付けられなくなってしまったという事例もあります。

 

 

④信頼できる支援機関を見つける

親御さんだけで支援方法を学び自分だけで実践しても、負担が増してしまいます。

そして、プロの支援機関の方が的確で最適な支援をしてくれます。

ただ、支援機関ごとに特色があり、違ったアプローチ方法を持っています。

どこの支援機関でも良いというわけではありません。

はっきり言って、間違えた支援をしている機関も多くあります。

 

手間はかかりますが、お子さんにとって最良と思える支援機関を根気よく探すことが重要となります。

今は応用行動分析を専門にしているNPO法人や株式会社もあり、高い効果を発揮しています。

料金は若干高めですが、将来のことを考えると決して損はないと思います。

 

 

⑤将来を見据えたビジョンを描く

お子さんが障害を持っていることを知って、将来について悲観的になり、

一生世話をする覚悟の方もいるかもしれません。

いや、ほとんどの親御さんがそう思っているのではないでしょうか。

 

しかし、お子さんが大人になり、親御さんが歳を重ねていくことはどうやっても避けられません。

順番的に親の方が早く人生を全うしてしまうのです。

お子さんの一生涯を見守ることはとても難しいと言えるでしょう。

 

その為に必要なのは、将来に向けたビジョンです。

自閉症スペクトラムと診断されて、不安を抱えるなかでも、

幼少期だけでなく、どのような大人になって欲しいかを常に考えながら生活をしていくことが大事です。

大人になり親がいなくなっても、自立していれば

支援者がフォローをしながら充実した生活を送ることができます。

 

今回は詳しい支援の方略についての説明はしませんでしたが、

科学的根拠に基づいた支援をするだけでお子さんの行動は劇的に変わります。

そこにたどり着くまでは大変かもしれませんが、

勇気を持ってはじめの一歩を踏み出してもらえればと思います。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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