最近、知的障害を有しない発達障がい者でも社会的支援が受けやすくなりました。
それは、精神障害者保健福祉手帳の取得がそれまでより容易になったためです。
ここでは私の体験談を書きこませていただこうと思います。
【取得のきっかけ】
私は就職不調から障害に気付き、障害者職業センターに相談しました。
その結果、「知的障害(者に準じた援護を要する)」との判定書をいただき、
翌年から障害者扱いで職場実習・トライアル雇用・ジョブコーチ支援・
特定求職者雇用開発助成金の受給を経て現在に至ります。
このままでもいいかな、と思っていましたが、知的障害者を職場が大量採用することになり、
そのころから職場の総務担当者に保健福祉手帳をすすめられるようになりました。
最初、私は戸惑いましたが、
・家族も仕事もなくす緊急事態となった時、対応しやすくなること
・会社も経費節減を口にされていることから、バス代の軽減など外出時の負担軽減にいいかな、
という思いにくわえ、
障がい者を取り巻く支援法制の変化などから、障害者職業センターや発達障がい者支援センターとも
相談のうえ取得を目指すこととなりました。
【判定の流れ】
私の場合は判定書を担当してくださった医師に相談させていただきました。
その際、障害者職業センターがケース記録の提供にご協力いただいたため判定がスムーズに進みました。
手帳用診断書は初診日から6か月後から申請が可能です。
その時期の診察の際、担当医に手帳用診断書を申し込みました。
数日後、診断書が描きあがりました。
【申請と交付】
申請と交付は、ご家族の方でも可能です。
診断書(精神障害で障害年金を受給されている方は年金証書)と申請書を
保健所または役場の福祉担当窓口に提出します。
私の場合は保健所に提出しました。
翌月、手帳の交付がありました。
仕事が忙しかったので家族に取りに行ってもらいました。
思ったより等級が高く、驚いたのを覚えています。
【恩典】
地域によって異なりますが、私の体験では次のものがあります。
・バス代の減免(半額になります。定期代は30%安くなります。)
しかし、まだまだ3割の事業者が国とのこのお約束を守っていないとの情報もあり、
一刻も早く全国に普及することを願っています。
ついでですが、まだまだJRや大手私鉄も精神障害者割引をためらう事業者が少なくありません。
みんなで力を合わせて実現させたいです。
・医療費助成
私の住んでいる町では2級以上の医療費は全額助成されます。助かります。
・公共施設の入場料減免(同行者も) スカイツリーやすみだ水族館は同行者1名半額でした。
清水寺や二条城・名古屋城は入場料無料でした。
この恩典、ウォーキングのときなど本当に助かっています。
経済的理由のみで外出をあきらめてほしくないとの願いがこもっています。
・携帯電話の割引 事業者によって異なります。