療育を受けて

私の子供が発達障害という診断を受けて、「療育」を始めたのは2歳になった時でした。

「療育を受けてみませんか?」と言われた時、恥ずかしながら、その知識もない私は、

初めて耳にする言葉にどのようにも返事が出来ず、「それは何ですか。」と答える事しかありませんでした。

 

案内されたのは市内の療育施設で、取り敢えず見学という形をとりました。

そこは保育園や幼稚園のようなものでしたが、違いは親も一緒にいるという事でしょうか。

教室の中の子供たちは全員が参加できているかというと、そうではなくて。

隅っこで本を抱きしめたまま座っているお子さんもいれば、

泣きながら親の膝の上に座ったままのお子さんもいました。

時間が経てば経つほど、今度は自分の子が施設に通わなくてはいけないような状況なのだという

自身の現状に今度はショックと言うか、焦りのようなものが芽生え始めます。

 

その後、自分のペースで小学校に入学するまで通い続けたのですが、

結果として、通って良かったと思います。

あの時間を家の中で子供と二人だけで過ごしていたと思うと、時間を無駄にしただろうし、

私自身が子育てに自信を無くしていたかもしれません。

 

療育では、集団生活に必要な基礎をコツコツと積み上げました。

うちの子は、「何でも一番じゃなきゃダメ」だったので、

順番を待つことや、1番じゃなくても大丈夫だと安心出来るようになるまでは時間もかかりました。

実際、今もまだその途中です。

 

こだわりが強く、来た道を折り返して帰る事が出来ないのであれば、

一周回れる道を散歩のコースにしてみるなど、施設で気づいた事は自宅でやってみたりもしました。

私自身が子供の特性を理解していれば、子供はパニックを起こすことはないし、私もイライラしなくて済みます。

子供の為の療育ではありますが、親が子供を理解する時間でもあるのだと思います。

 

個人の療育時間では、はさみを使ったり、細かい作業をしたり手先の不器用さを克服するような事もしました。

入学までには足し算もしていましたし、字を書くことも出来るようになっていました。

後半の2年間は、保育園と併用していたのですが、

それまでの時間を療育施設で過ごしていて良かったと思います。

何もしないまま、集団生活を始めていたらと思うと、今更ながら怖くなります。

 

集団生活で困る行動が先に見えていたので、フォローが必要な場合を先読みすることが出来ました。

園の先生に先にお伝えすることで解消された場合もありますし、

問題が起きても原因が早くに分かって、大きなことにならずに済んだりします。

 

後は、私自身の問題です。

家の中で何か起きても、次の日には療育施設にいる先生にすぐに相談が出来ていたので。

いくら主人が積極的に応援してくれていても、専門的な知識がなければ根本的な解決にはならないので、

先生が身近にいてくださる事に何度も助けられました。

また、同じ悩みを持つ親同士でコミュニケーションが取れるのは、精神的にも楽な事が多かったです。

 

施設へ通うとなる一歩は確かに重かったし、迷いもありました。

しかし積み上げたものはそのまま子供の成長へとつながります。

今出来る最善は何かを思えば、その大きな一歩に後悔はないと思います。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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