児童クラブで出会った発達障害の子どもたち

児童クラブでは、縦割りの教室に38人の子どもたちがいました。

その中で、発達障害と認定されている子どもは4人、

認定はされていないけど、疑いの子どもは3人いました。

そこで出会ったAくんのお話しです。

 

Aくんは発達障害と認定されている子で、明るく元気で、初めての人でも気さくに話しかけてくれます。

友だちも多く、「僕も入れてー!」とサッカーでも、ドッチボールでもどんどん入っていけます。

 

スポーツ全般も器用にこなします。

けん玉は、一年生にして、2級を取る腕前でした。

勉強も、漢字も足し算も引き算もしっかり理解していました。

 

ただ、宿題の時は、大人が側にいる事を毎回要求しました。

大人が側にいても、友だちの宿題を破ったり、消しゴムを投げたり、大声を出しながら走り回る、

同じくやんちゃな子とは殴り合いをするなどは、日常茶飯事でした。

 

でも、Aくんは、大人しい子や女の子には、手はあまり出しませんでした。

軽く押したりはしましたが。

 

Aくんと私で、一緒に将棋をしていたときの事です。

女の子達が、ふざけて対戦中の将棋をバラバラにしてしまいました。

その日は、もともとAくんは機嫌がわるかったので、私は内心冷や冷やしました。

 

Aくんは激しく怒りました。

「なんでするんっ!!」と大声で何度も怒鳴りました。

(ちなみに、Aくんは人が将棋していると必ず横から手を出し、口を出し、良くケンカになります。)

そして、苦しそうにわめきながら自分の頭を何度も叩きました。

でも、決して女の子に手を出しませんでした。

きっと親御さんに、女の子に手を出してはいけないと教えられているんだと思いました。

 

相手が男の子だったら、ケンカっ早いAくんなら、きっとボコボコにしていたでしょう。

Aくんは空手も習っているので、力も強いです。

必死の力で、殴りかかるのをガマンするAくんは、私にはとてもカッコよく見えました。

 

こんな事もありました。

Aくんが、いつもの様に、些細な事で怒りパニックになっていたときの事です。

その時、一人の支援員の方が、Aくんと同じくらい強い口調で、怒り、力で押さえつけようとしました。

Aくんは余計に激しく怒り、声が枯れるまで泣き叫びました。

そして、お弁当の前でしたが、靴を履いて出て行こうとしました。

 

パニックを起こしている時は、一緒になって大声で怒るより、

パッと気を外らしてあげる方が効果的に思います。

私は、Aくんのちょっと離れたところで、「あれ、どうしよう蓋が開かなくなったな…」

(お弁当の蓋をしたままレンジで温め、本当に蓋が開かなくなった)と言いました。

すると、優しくて力もちのAくんは、「かして」と言って蓋を開けようとしてくれました。

なかなか開かなかったので、そうこうするうちに、Aくんの機嫌もすっかり治って、

お弁当の後で、ゆっくり話しをする事が出来ました。

 

パニックになっているときに、大人が一緒になって大声を出しても何もいい事はないな

と実感した出来事でした。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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