保育士から見た、発達障害の保護者と子ども

保育士をしていました。

どこの保育園にも発達障害を疑われるお子さんはいるもので、

クラスに1人もいないということはあまりありませんでした。

 

両親がその事実を受け入れがたくこじれたり、

手に負えなくて落ち込んだりイライラしたり、そのようなことも多々あります。

その場合、多少なりとも時間が解決してくれることもありました。

「だからこういうことをするんだ」と構える余裕も持てるようになってきます。

 

しかし、様々な家庭に出会い、保護者さんも発達障害ということもよく目にするようになりました。

となると、一気に難しくなりました。

何しろ、こちらの言ったことも届かないのです。

そして、助言をしたとしても、実行する力もありません。

私が出会ったそんな2つの家庭のお話をしようと思います。

 

 

①4歳児、両親ともに軽度な発達障害

そのお子さんはとにかく幼く、集中力がありません。

周りの刺激に振り回されています。

何でも楽天的には過ごしています。

 

家族は両親と祖母とそのお子さんの4人、あと、5匹の犬を飼っていました。

仕事は車関係で自営業をしていました。

家の中は、仕事関係の物が散らかるようにたくさんあって、

そのお子さんのおもちゃになっています。

家族はお子さんを可愛がっていますが、赤ちゃん扱いです。

抱っこばかりで2歳過ぎても歩行がしっかりしませんでした。

食事中は、ふらついてほとんど1人では食べません。

 

担任は、家の落ち着いた環境で絵本の読み聞かせを勧めましたが、

すぐにお母さんは「全然見ない」と諦めていました。

担任が一生懸命になるだけ、お母さんはプレッシャーを感じるようでした。

できるところはお子さん自身でやれるように心掛けてもらいましたが、

お子さんの集中のできなさに怒鳴ることも多く見られました。

 

5歳児になり、尚、他のお子さんとの差が目立ち、遊びも付いていけません。

しかし、発達障害やその疑いのあるお子さんたちが集まる教室に通うようになり、

本人は友達もできて喜んでいます。

 

 

②2歳児、両親が発達障害

3人兄弟で、一番上が重度の自閉症、二番目は脳性麻痺で施設に入所中

 

そのお子さんは、2歳児でしたが発達段階は1歳半くらいです。

言葉はほとんど出ませんでした。

体の不器用さはありますが、ある程度の意欲はあります。

 

両親は支援学校でであったそうです。

お父さんは授産施設で働いていましたが無断欠勤、

それどころか家にも帰らず行方不明になることもあります。

 

お母さんは毎日そのお子さんをおんぶして、5歳児の兄をベビーカーで送迎します。

家では兄の好きなDVDがずっと流れ、そのお子さんは一緒にその部屋のベビーベッド内で

おしゃぶりをして過ごすことが多いそうです。

 

保育園も担当の保健師さんも両親には期待はしないことになっていました。

お子さんが保育園に来ることが何より健やかでいれることだと、

連絡のない遅刻や欠席がないようにしました。

おたより帳は細かく記入してくれるので、

家庭内の意識づけができるように心がけていました。

 

お母さんが第4子を妊娠されましたが中絶しました。

お子さんは障がい児と認定されましたが、ゆっくりながら成長は見られています。

このお子さんが家庭を引っ張っていくのが理想だと保健師さんには言われています。

 

 

いかがでしょうか?

発達障害のお子さんには保護者さんのサポートも必要ながら、

それができかねているのです。

 

決してお子さんを可愛がっていないわけではありませんが、

方法が分からない、そして分かっても実行できないのです。

それは発達障害の有無に関わらず、仕事の忙しさや性格、誰もがそうなる可能性がありますよね。

だからこそ、家庭にも慎重に関わり、必要に応じたサポートが大事だと思います。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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