アスペルガー症候群の友人との付き合い

アスペルガー症候群の友人がいます。

彼は親しい人には自分の障害を告白しており、

その他の人にも、隠してはいないけどひけらかしてもいない状態です。

 

私はもともと教育心理学を勉強していて、

アスペルガー症候群をはじめ発達障害についてある程度知識がありました。

ですが、それまで直接障害を抱えている人に会ったことはなく、

彼が初めて会った「実際に発達障害を抱えている」人物でした。

 

彼は非常に理性的で、まじめな人物だと思います。

自分のやりたいこと、目標がはっきりしていて、周囲への評価もしっかりしています。

責任から逃れたり、周りの人の気待ちを考えなかったりするとこもないと感じています

正直、はじめの頃は「どこが発達障害なんだ?」と不思議でした。

 

私が最初に「あれ?」と思ったのは、彼の服装でした。

引越しの直後で服が揃っていないとのことでしたが、

肌寒い季節なのに素足で半ズボン、上着も着ずにいるのを見たときです。

暖かい地方から寒い地方に引越してきたこともあり、まだ感覚がつかめないのかな、

とそのときはそれほど気にしていませんでした。

 

次に「あれ?」となったのは、彼のおしゃべりが止まらなかったときです。

少し静かになって話を聞かなくてはいけないときにいつまでも雑談で盛り上がっていたり、

反対に会話から離れて1人で長いこと考え事をしていたり、そういうことが何回か続きました。

 

彼は一度考え事に入ると、こちらのいうことが耳に入らなくなってしまうようでした。

聞こえていないわけではなく、問いかけると反応してくれるのですが、

優先順位をつけられないようなのです。

 

この優先順位がつけられないというのは、他の場面でも何度か感じていました。

頼み事をなんでも安請け合いしてしまう、課題が片付けられない、曖昧な指示だと動けない…

ということがあり、私の指示が悪いのかな、いちいち助けてあげられないな、と不安に思っていたところ、

ちょうど彼から「自分はアスペルガーである」と告げられました。

そこがわかってからは少し安心して接することができるようになりました。

 

それまでは大雑把な指示のあと、彼に個別で話をすることもあったのですが、

最初から彼にわかりやすいように具体的で簡潔な指示をするようになりました。

 

それから、何か作業に入るときはこまめに様子をチェックして、

集まって話をするときや解散の時が近くなったら、用事と時間をきちんと示すことで、

彼が自然に輪に加わることができるようにしました。

 

彼は自分のことを

「空気が読めないというよりは、世界がたくさんあって、

その世界世界の空気を読んでいるうちに出遅れてしまう」

と説明していました。

まさにそうだと思います。

 

彼は自分の作業している世界・いる場という世界・考え事の世界が完全に独立しているがゆえに、

世界を飛び越えて空気を読みに行くときにずれてしまう、そんな状況だと思いました。

 

彼は頑張り屋さんで、ときどき自分の目標が達成できなくてイライラしたり、

いろいろ手をつけすぎて体が持たなくなってしまったり、ということがあります。

私が友人としてサポートできるのは、体を気遣ってあげること、優先順位をつける手伝いをしてあげることです。

これからもお互い楽しく過ごして行くために、障害や彼自身への理解をより深めていきたいと思っています。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




広汎性発達障害 関連記事


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL