『温かく見守る』より、できることからコツコツと!

『温かく見守っていきましょう』。

子どもの発達障害の診断を受けるとき、親がよく受けるアドバイスです。

でもこのアドバイス、あまり建設的とは言えませんよね。

今の困った状況を抜け出すべく藁をもすがる思いで受診したのに、

『見守りましょう』というアドバイスしか受けられなかったら、

「見守るほかにすべはないのか」と余計に悲観的になってしまいます。

 

外に出れば、かんしゃくをおこす子どもにオロオロし、

『聞き分けのない子ども』『しつけのできない親』という冷たい目で見られてしまう。

かといって家にこもっていれば、意思の疎通がうまくいかずお互いにイライラがつのってしまう…。

そんな辛い状況の中、『温かい気持ち』になるなんて至難の業です。

 

言うまでもなく、発達障害児は決して発達しないわけではありません。

発達がひどく遅かったり、いびつだったりしますが、

教え方さえ工夫すればグンと成長することだってあるのです。

 

例えば、私の息子。

間もなく6歳になる息子は、重い自閉症スペクトラム障害で、1年前は全く話すことができませんでした。

しかし、現在はほとんどのコミュニケーションを言葉でとることができています。

自然な発語ではなく、ペラペラと会話ができるわけではありません。

でも「お茶ちょうだい」「ビスケット食べたい」「青い箱とって」などと自分の要求を言葉で表現でき、

相手にわかってもらうことができることで、かんしゃくは激減しましたし、確実に笑顔が増えました。

このことで私の負担がどれだけ軽くなったか、

発達障害児を育てたことのある人であればわかっていただけると思います。

 

また、クレヨンと紙を持たせると、ただただグチャグチャと書きなぐることしかしなかった息子ですが、

現在ではいくつかの平仮名は自分で書けますし、なぞり書きであればほとんどの平仮名が書けます。

文字どころか絵も描けるようにならないのではないかと心配していた1年前が嘘のようです。

 

もちろん、1年間ただ見守っていただけではありません。

毎日数時間、真似をする練習をしたり、発声の練習をしたり、絵カードを使った言葉の勉強をしたり、

形容詞の概念の勉強をしたり、線を引く練習をしたり…コツコツと家庭療育を続けてきました。

 

他のきょうだいの面倒も見なければならない、家事もこなさなければならない、

保護者会役員の仕事、パート勤め…

やるべきことが目白押しの中、毎日数時間療育を続けることは肉体的にも精神的にも楽なことではありません。

でも、なすすべもなく見守っているだけの方がよっぽど辛いと思います。

子どもの成長のために自分でもできることがあるということは、幸せなことです。

目標に向かってがむしゃらに突き進むことで、子どもの将来を思って悶々としたり、

他人の目を気にしてくよくよしたりする暇はなくなります。

 

『温かく見守る』より、ぜひできることからコツコツと、自分でもできる療育を始めましょう!

初めはうまくいかないかもしれませんが、

例えばバンザイを真似したり、欲しいものを指差したりする練習からでいいのです。

しばらく続ければ、お互いにペースがつかめてくるはずです。

 

課題設定を親が自分ですることは難しいですが、

本を参考にしたり、発達障害児用の通信教育を利用することもできますし、

家庭療育をサポートしてくれるような療育先を探してもよいかと思います。

 

ただ、1年後にこうなって欲しいという目標を立てても、なかなかモチベーションを保つことはできません。

今週はこれができるようになるように練習しよう、来週までにこれをこなそう、

という小さな目標を立てることが長続きするコツです。

 

そして、記録を付けておくこともポイント。

なかなか進歩せずにイライラすることもありますが、

1週間前、1か月前の記録を見ると必ず成長が実感できるはずです。

やる気が沸き起こりますよ。

 

成長しない子どもはいません。そして、報われない努力はありません。

信じて頑張りましょう!


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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