軽度の自閉症の人の特徴

自閉症はADHD,LDなどとまとめて発達障害というくくりで呼びますが、

様々なタイプの人がいます。

自閉症と明らかに感じる特長のあるタイプから、

極端な特長がほとんど表面に出ていない軽度なタイプ。

 

例えば、車いすを活用している身体に障害のある方や、手話で話していたり、杖をついているなど、

他人から見て困難がわかりやすく、周りからある程度の理解を得られやすい部分があるかもしれません。

しかし、自閉症を含めた発達障害は他の障害とは違い、一見、分かりにくいのが特徴ともえます。

 

自閉症は、自分を取り巻く様々な物事や状況が、

定型の人たちと同じようには脳に伝わらないために起こる先天的な脳の中枢神経の機能障害で、

大きな苦労を抱えていても、周りからはわからず、

ただ単に気の利かない人、空気の読めない人、聞き分けのない人、

とても変わった人という本人の性格に見られることが多く、

人間関係に支障をきたすことが多いのです。

 

その傾向がある人という程度から、はっきり自閉症と分かるタイプまで、

どこかで線引があるわけではなく、一つの連続体(スペクトラム)とも言われ、

特に軽度の自閉症の人は個性とも障害ともとれるような曖昧な部分もあり、

早い段階で見つけにくい障害でもあります。

 

自閉症の特徴は社会性の欠如、コミュニケーションの障害、こだわり、想像力の欠如ともいわれ、

これらは3つ組と言われますが、

全てを持ち合わせている人、一部だけ持ち合わせている人、又その程度など様々です。

どんな部分の特性が際立っているかについては個別性が高く、

特に子供の頃の様子は様々ですが、3つ組のいずれかの要素はどこかに感じられるのが特徴です。

 

よく見られる特徴として、子供が最初に言葉を話す、親とコミュニケーションを取るときに、

言葉の使い方がおかしい、独特なイントネーションで話す、

相手のいった言葉をそのまま繰り返して話すエコラリアなど、

人から見てわかりやすい言語の部分での特長がありますが、

成長に伴い一番問題に感じるのは、話し言葉を意味として捉え、

必要な場面で人とのコミュニケーションのツールとして使うということが中々出来ないという点。

 

自分の興味のあることを相手に興味があろうがなかろうが、とにかく一方的に喋るというタイプの人も含め、

どの人にも言えることは、他者の思いや考えなどを汲み取りながら話すといった、

相手とのコミュニケーションを構築するために言語を使用するという意識が

あまり存在していない印象があります。

 

又、自閉症の人の大きな特長として「こだわりや想像力の欠如」と言った問題があります。

特定のものに対して強い興味、執着をもち、

興味関心の向いたものに関する知識が極端にずば抜けている傾向があります。

特に幼少期は視覚的にわかりやすいもの、規則性があるもの、

例えば、マークや数字、CM、ロゴ、国旗など次々と暗記したり、

特定のビデオやセリフなどを丸暗記し、繰り返し再生するといった特長も見られる場合があります。

 

学齢期には覚えることで点数の取れる要素の強い暗記科目は高得点を出すなど、

その特性を学習に向けていける部分もありますが、

一方で抽象的な課題や、暗記だけではどうにもならない学習が出てくる

中学生後期以降は学習に苦労するケースも見られます。

 

同じことを繰り返す、反復的な行動は、変化を嫌う性質とも重なりますが、

物事の手順、方法など自分の理解や覚えたパターンとずれることに対して、

強く反発したり、抵抗感を示します。

 

集団行動をする年齢になると、このことが一番周りとの摩擦を生む原因になりやすく、

聞き分けのない変わった子というレッテルを張られるきっかけにもなります。

こうしなくては気がすまないという性質は大人になってからも多少残ることが多いですが、

あからさまなこだわりを表面的には見せなくなってきます。

こだわりをしないと落ち着かないなどの傾向は残りますが、

社会的に影響の少ない場面で行動を置き換えていける人もいます。

 

自分の自閉的な性質を客観的に捉え社会常識と照らしあわせ、どこまで調整できるかは、

それまでの生育歴や療育経験、本人の資質など様々な要素が関係しているように思います。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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