自閉症児の記憶力とこだわりについて

我が家に自閉症スペクトラムの子どもがいます。

知的に遅れはありません。

いわゆるアスペルガー症候群の範疇です。

 

子どもが発達障害だと気付いたタイミングは、3歳頃だったように記憶しています。

育児の大変さはイヤイヤ期のせいかと思い、時期が過ぎるまで耐え忍ぶ覚悟でした。

しかし、周囲が少しずつ「楽になった」という言葉を口に出し始めた頃、

一向に楽にならない現状に、何か違和感を感じるようになりました。

 

今、思い返すと、心の奥底で「もしかしたら…」という疑念は、赤ちゃんの頃から抱いていたような気がします。

ベビーカーから身を乗り出して、親の行く方向を抗い、

危うくベビーカーから転落仕かけたというエピソードがあります。

これが、道順への強いこだわりだっただと、今なら理解できます。

 

記憶力の良さも、実感します。

子どもはミニカーが好きで、フリーマーケット等で購入した

メーカーもバラバラの安価なものばかりでしたが、数十個ほど気に入って遊んでいました。

 

ある時、ミニカーの中の幾つかを実家へ持って行き、その内一つを実家に置き忘れて帰ってきてしまい、

その日の夜中、突然思い出したように「緑色のトラックがない!!」と泣いて叫ぶという出来事がありました。

 

私も、実家の両親も、ミニカーを忘れてきたことすら気付いていなかったのですが、

子どもは、今目の前にない物の色と種類まで、しっかりと覚えていました。

後日、実家に確認をとると、やはり子どもの言う通りのミニカーの忘れ物が、残されていました。

 

又、記憶力とこだわりに通ずることですが、子どもは道順を覚えるのがとても得意です

一度訪れた場所は、すぐ覚えてしまい、今は走って先導してくれるので、とても頼りになっています。

しかし、いつもの道が道路工事で通行止めになっていると、頭を抱え込んでしまいます。

迂回するという柔軟な対応が少しずつ出来るよう、スキルを身につけていって欲しいものです。

 

今、我が家の庭の片隅に、小さな石が沢山並べられています。

子どもが、知らず知らずの内に集めて、ある特定の場所に、綺麗に並べているのです。

一つでも欠けると「○○色の石が、なくなった。あそこに、ちゃんと置いておいたはずなのに」

と訴え、パニックを起こしてしまいます。

 

当初は、私も困り果てていました。

けれど、今は私も、もう少し広い視点で、物事を眺められるようになりつつまります。

普通だったら、気付かないような事に気付ける、感受性豊かな子どもの心に、

何か惹かれるものすら感じるのです。

 

「お母さんには、全部同じ石ころに見えてしまうんだけど、色んな石があるんだね。石が好きなんだね。」

と寄り添うように声をかけると、子どもは目を輝かせて、

一つ一つの石の形や色違いを魅力たっぷりと語ってくれるようになりました。

苛々しがちな私の心もすーっと楽になり、清められていくのを感じました。

 

小石を拾い集めている子どもを眺めていると、思わず、本当に大切な事って何だろう?

と自問自答してしまいます。

子どもから学ぶべきことは、まだまだ沢山あるような気がしてなりません。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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