バラエティに溢れた天才性

私は放課後デイサービスに勤務していたことがあります。

お仕事をさせていただいている間、様々な子と出会い、子供達からたくさんのことを学ばせてもらいました。

一目で障害を持っていることがわかるお子さんもいらっしゃれば、

人に優しくて、ちょっとお茶目で、障害を持っていないお子さんと

なんら変わらないように思えるお子さんもいました。

 

諸事情でお仕事を辞めることになってしまいましたが、

子供達のことが原因で辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。

子供達と接していると、子供達にはたくさんの「才能」があるように感じました。

 

人に優しさを示すことが上手な子、

甘えるのが上手な子、

ずっと同じ本に夢中になることができる子、

ある特定のモノやコトにとても詳しい子……

この溢れる「才能」を評価できる言葉はないのだろうか?

と、私は考えていました。

 

お仕事を辞めてからしばらくして、私は自己啓発のセミナーに行きました。

そこで、いわば「天才」と言われるような人たちじゃなくても、

全ての人に「天才性」が備わっているというお話を聞きました。

私はそのお話に納得がいきました。

あの子達にも、様々な「天才性」があったのです。

 

テレビを見ていたり、本を読んでいると周りが見えなくなり、

親や先生、お友達の声さえも聞こえなくなるくらい集中することは、集中することの天才性。

中には大好きな本が手放せないというお子さんがいますが、

それは集中することの天才性ともっと知りたいっていう気持ち……学びの天才性があったのです。

逆に、一点に集中することのできない子は、気づきの天才性があったのでしょう。

 

親や先生が気にしないことに目が止まり、多くのものを見て、多くの情報を収集しているのだと思います。

大きな声で叫んで自己主張する子は、自己主張の天才性が現れているのでしょう。

「天才性」なんて思えない性質を持っていたり、

「天才性」なんて言われると嫌味に感じてしまうようなこともあるかもしれません。

けれど、マイナスに映る「天才性」も、きっとプラスに転じる場面があるはずです。

 

子供達のことを可愛く、尊敬できる存在だと捉えていた私ですが、時には苦手なお子さんもいました。

それは、私が接することによってテンションが上がり過ぎてしまうお子さんです。

他のお子さんの場合には、こちらの気を引いてきた時に

きちんと接してあげることで落ち着いたり、満足してくれます。

 

けれど、そのお子さんは、私が接するとテンションが上がり過ぎ、

自分の手が痛くなるくらいにモノを叩くなど思わぬ行動に出るため、

どんなに呼ばれようと、私は無視をする他はなく、他の職員さんに対応していただいていました。

 

そういうすこし困ったお子さんの「天才性」を見つけるのは難しいように感じていましたが、

いま思えば、好きという気持ちを全力で伝えてくれていたのだと思います。

大人には心のままに全力で好きを伝えるってなかなかできないことだと思いますが、

あの子には、それができる天才性があったのです。

 

もし、お子さんの障害に対して、「この子はどうして……」と、

マイナスな気持ちが浮かんだ時には、お子さんの天才性を見つけてみてください。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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