発達障害はしつけのせいではない

学習障害(LD)や注意欠陥障害(ADD)や

注意欠陥多動性障害(ADHD)、

高機能広汎性発達障害(高機能PDD)、

自閉症スペクトラム(ASD)などの先天的な脳の障害を発達障害と言います。

 

家庭環境が原因であるという誤解がありますが、

発達障害は生まれつきのものですので、親のしつけは関係ありません。

 

しかし親が子の障害を認めなかった結果、他害などの問題行動が悪化したという例はあります。

私が小学校の時のことです。

当時は発達障害という概念はありませんでしたから、

知的障害や身体障害のない児童は普通学級で学習していました。

 

当時のクラスメイトにA君という男児がいました。

彼は非常に無口で、彼の声を聞いたのは、国語の朗読ぐらいでした。

A君は算数が苦手でした。

そのため算数の宿題を出されても、その答えを言えませんでしたし、

「宿題を忘れた」と告げることもなく授業中は黙っていました。

 

そんなA君の態度に、当時の担任は腹を立てました。

当たり前のように教師が体罰を行う時代でしたし、

クラスには「宿題を忘れた子には拳骨一発」というルールがありました。

算数の授業のたびに、担任はA君を指名します。

しかしA君は立ったまま黙りこくっているだけで、教室には担任の怒鳴り声が響きます。

罵声のあと、薄い算数ドリルで頭を殴られて、ようやくA君が解放される。

私たちクラスメイトは、そんな二人のやりとりを毎日のように見守っていました。

 

素人が判断できるものではありませんが、もしかしたらA君は、

何らかの発達障害だったのかもしれません。

宿題は忘れずにやって来ること。

それは生徒と保護者の両方に言うべきですが、

脳の障害が原因で計算ができないのであれば、しつけが悪いと家庭を責めるのは筋違いです。

現在のような療育や支援体制があれば、A君は算数の時間の度に殴られずにすんだ。

私にはそう思えてなりません。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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