通常学級においての発達障害児の生活

私が勤めていた小学校の通常学級に、アスペルガー症候群であり、

ADHDでじゃないかと思われる子供が入学してきました。

仮にA君とします。

素はとても可愛く、虫博士で、純粋な所が魅力的でした。

私は補助の先生としてそのクラスへ配属されました。

 

小学校1年生とは言え、通常学級は厳しく指導され、A君は全くついていけませんでした。

まず、学校に時間通りに着くかどうか、確認から一日が始まります。

着いていないと学校周辺を探します。

運良く見つけて、学校まで連れてくるとまず自分の荷物が整理整頓できません。

机の周りにランドセルや、上着などの荷物が散乱します。

当然周囲に迷惑をかけ、文句を言われます。私の声かけでも何もしません。

あまりに周囲がうるさく注意すると、周りのお友達や私にむけ、暴言を吐きます。

酷いときは、持っている鉛筆で刺そうとしたりして、威嚇します。

そして周りの子供との喧嘩に発展してしまうのです。

 

私はA君との信頼関係を築く必要性を感じていたので、怒ることはしませんでした。

しかし、それでは、周囲の子供達からの理解は得られにくいのです。

関係性をうまく作るのは、容易ではありませんでした。

先生の指導も全く入らず、先生が注意し始めると、教室から、脱走します。

 

それ以外でも、気分次第で、離席し、校庭まで行ってしまいます。

そうなってから、教室へ連れ戻すのは、かなり難しい作業です。

無理矢理引っ張って行く事もできませんし、もし、引っ張って行ったとしても、根本解決になりませんし、

信頼関係がなくなるだけで、意味がありません。

タイミングをみて、なんとかするしかありません。

 

授業中は、ほぼ絵本を読んだり、廊下を徘徊して遊んだりしています。

体育も着替えて外に出すまでで、時間切れになってしまいます。

A君は、余りにも着替えが嫌で、体育着袋を、窓から放り投げて外に捨ててしまいました。

ご褒美制にして、椅子に座れたら好きなシールを貼るなどしても、もって2日でした。

結局賢い子ですから、根本解決にはならないのです。

 

この小学校は、特別支援学級が併設されていて、本人も興味を示していました。

保護者の方との面談がやっと叶い、特別支援学級に見学する事になりました。

保護者との面談自体が中々実現せず、電話にも出てくれない状況が続いていたので、

この見学は、かなりの成果ではあったのです。

 

さて当日、母親は、椅子に座り、息子とその学級の子供達を見学しました。

ですが、母親は、足を組み、睨みつけ、ここには用事はありません。と、帰って行かれました。

とても残念だったのは、私達だけでなくA君本人でした。

ここなら幸せに過ごせると、楽しそうに一日過ごしました。

脱走もせず、お友達と遊びました。

 

とても残念でしたが、その子は、6年まで、問題を起こしながら、通常学級で過ごしました。

その結果、自己肯定感が低くなってしまったようでした。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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