公立の小学校か特別支援学校か

発達障害で重度の知的障害をもつ息子の進学先を考えるとき、

教育委員会から来られた方との面談がありました。

「六年間を見据えてお考えください。」とのことで、私たち夫婦は悩みました。

 

自治体によってかなりの差があるようですが、

私たちが暮らす市では各公立小学校に支援を必要とする児童のための支援学級があります。

しかし、特別に教室をわけるのではなく、

みんなと同じ教室で机を並べることになるそうで、

息子にとってはわからない授業をただ聞くことになってしまうのです。

 

障害の程度にもよりますが、支援学級の先生が隣に座ってフォローはしてくれます。

特別支援学校では、小学部から高等部までの12年間、

ひとりひとりに合わせた勉強や、自立を目標とした授業が受けられます。

送迎もスクールバスがあるので私たち親の負担は減ります。

先生方の人数も多いです。

このような現実を知り、理解をしたうえで、

私たち夫婦は息子を公立小学校へ入学させることにしました。

 

まわりには、特別支援学校にした方が良いと心配をしてくれる親戚や友達がいましたが、

『六年間を見据えて』決めました。

決め手は、下の娘が言った「お兄ちゃんと同じ学校に行きたい。」でした。

娘はお兄ちゃんが大好きです。

娘が入学したら、息子のことで友達に何か言われたりしないかな…と心配もしたのですが、

一度もそのようなことを言われることはありませんでした。

 

息子と娘は二歳差の兄妹です。

まず、私は毎日息子を教室の中まで送りました。

下駄箱で先生が待っていてくださるのですが、先生と息子と一緒に教室まであがります。

 

そして、クラスの友達とお話をしました。

息子のことはもちろん、テレビのことやアニメのこと、流行っているゲームもやりました。

結果、息子のまわりにはいつもお友達が集まってくれるようになっていました。

 

お手伝いをしてくれる女の子、息子が失敗をしても怒らず笑って接してくれる男の子。

六年間で息子にはたくさんのお友達ができ、

近所を歩いていても声をかけてもらえるようになっています。

 

公立小学校へ入学させて、重度の障害がある息子も

地域の一員として認められているようで良かったと思っています。

 

小学校卒業後は、特別支援学校の中学部へ入学しました。

小学校入学のときに聞いていたとおり、ひとりひとりに合わせた勉強を考えていただき、

これから生活していくうえで大切なスキルを身につけていく練習をさせてくださいます。

先生方も一生懸命指導をしてくださり、息子もできることが増えてきています。

 

小学校入学から特別支援学校へ入学していたら、もっともっと成長していたのかもしれません。

そう思う瞬間もありましたが、やっぱりたくさんのお友達は、

息子にとっても私にとっても大切な宝物なので、この選択で良かったと考えています。

 

息子は現在、高校一年生です。

高校卒業後の進路についてまた悩む私たち夫婦ですが、

息子が毎日を笑って過ごせるような道を探してやろうと思います。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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