中学校の特別支援学級に在籍するために考えておきたいこと

中学校で2校7年、14人の特別支援学級の担任をしました。

障害の種類は、大きく身体的・知的・情緒的、これらが重複していると思われる、

様々にまた、個人的に大きな特徴の違った子ども達でした。

 

中学校での発達障害のある生徒について、経験と研究から、

保護者が小学校の5・6年生の時期に、是非考えていてほしい事を紹介します。

参考にしてください。

 

中学校で特別支援学級に在籍するか、しないかは、

その後の進路、生き方全てに決定的な影響を与えると思います。

我が子のすべての人生に、責任を持ち「自立(自律)した子ども」を目指す覚悟の元、

慎重に考えを進めてほしいと思います。

 

まず、実際の特別支援学級での生活は充実したとしても、

中学校の卒業後の進学や就業に、在籍の有無が決定的な原因をつくることになります。

それは、小学校からはほぼ自動的に中学校に進学しますが、

中学校の卒業時には、特別支援学校・一般の公私立高校・サポート校・就職に受験があり、

合格する必要があるということです。

 

ここで重要なのが、中学校で「何を学ぶ」のかです。

それぞれの進路先に合った教育課程があって、

その達成度の違いで受験校(就業も)を決めていくことになります。

 

毎日学ぶことにより、かなりの力を身につけます。

その教育課程の内容と受験校が一致しませんと、

「ここ数年習ってきた勉強や努力は何だったのですか?」、ということになります。

 

3年間の途中から進路変更をしますと、

卒業までの残りの年月では、取り戻しができない状況が発生します。

進路希望の変更により一般学級に転籍、受験に必要な教科は一般学級で受ける等々、

1年間ごとの変更になります。

 

例えば、3年生からの一般学級への転籍となりますと、

履修してこなかった教科のこれから始まる3年生の分と、

1年生からの積み残し分の2重の学習が必要になります。

 

交流学級でみんなと一緒に学ぶ教科がいくつかありますが、

公立高校受験の場合は最大で、

国・社・数・理・英の5教科×2=10の学習を同時に進めることになります。

子どもにとっては、学習の習得が困難で、不得意なはずの勉強漬けの毎日になり、

友人づくりどころではありません。

 

特別支援学校への受験は、小学校4年生ぐらいまでの学力が要求され、

特に3年生からは、その子の現在持っている力から遡って学習していきます。

 

さらに、この進学に関することには、もっと深刻なことがあります。

発達障害者支援法(平成17年4月1日)以来、

小中学校で発達障害と思われる子どもの、特別支援学級への在籍が急増しました。

少子化で子どもの絶対数が減少している中、

全国で平成17年度29126人だったのが

平成26年度58082人

と約2倍に増えました。

 

問題なのは、この法案を成立させるまでに卒業後の進路と考えられる

「特別支援学校」の定数は現状維持のまま、普通の高校へ進学するとしても

特別支援学級での教育課程(学習内容)でも受験できる体制にはなっていないということです。

 

今までは、普通学級に発達障害ではないかと思われる子どもは、普通にいました。

この法案を真に受けて、特別支援学校への進学をするしかない状況や

変則的にサポート校や公立の定時制高校、受験可能な私立の高校を探すことになります。

このことは、校長や特別支援の担任さえもしっかりと受け止められていないところがあります。

保護者が想定して、学校に相談する内容になっています。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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