発達障害者の失業生活

発達障害者は、特性やそれに対する無理解によって、いつも失業のリスクにさらされています。

そして、突然失業したことで特性による困り感を抱くことも多いです。

それについて、私の経験からいくつか話させていただきたいと思います。

 

まず、発達障害者が失業生活で困るのは生活のリズムが狂うこと。

発達障害者は環境の変化に弱く、同じリズムで生活していたのに

突然の変更に対応できないことがあります。

結果、生活のリズムが乱れ放題になり、

体調や精神的な調子を崩したりするケースも少なくありません。

 

それを防ぐには失業の可能性が分かった時点で日課ややることを作ることではないでしょうか。

私は今失業中ですが、一日7000歩歩く、一日7時間眠るという目標を立てて取り組んでいます。

 

次に困るのは経済的な面。

失業保険が入るケースはまだ助かりますが、

失業保険が入らず職探しをするのは、精神的にきついものがあります。

 

私も10年ほど前、失業保険が入らず職探しをすることを余儀なくされ、

当時利用させていただいた日雇い派遣の営業停止とも相まって

精神的に追い込まれたまま前の会社に入ってしまったことを思い出しました。

 

しかし、失業保険で生活していても、生活リズムの崩れや

自己有用感の低下などから暮らしが乱れ放題になって

酒やかけ事・ネットやゲームなどの依存症に走ってしまうことも考えられます。

これらを防ぐ手立てはないでしょうか?

 

まず考えられるのは、この時期にしかできない体験をすること。

・図書館での勉強

・民間スクールの短期集中講座

(ハローワークに相談すると返金手続きの対象となる場合あり)

・集中的に家事などに取り組んだり、

経済的に余裕があれば長めの旅をすることも有用です。

 

次に、ハローワークが公的機関や民間のスクールに委託して行う求職者訓練や公共職業訓練。

「朝起きていくところがあり、仲間のいる生活をする」

ことにより生活リズムの維持や求職者・指導者との交流による

孤立防止に役立つのではないでしょうか。

 

さらには、就職に必要な知識や技術が身につく、

雇用保険を受給していれば優遇していただける、

交通費や受講手当が出る、

認定日に優遇していただけるなどメリットがいっぱいです。

 

最近は障がい者向けの職業訓練も実施されていることがありますので

ハローワークに問い合わせてはいかがでしょうか?

 

一番手っ取り早い方法は、短期(30日以内)や単発のアルバイトを入れてしまうこと。

しかしこれも、雇用保険を受給されている場合はルールがありますので

ハローワークに確認されることをお勧めします。

 

さらには発達障害者支援センター、障害者就業・生活支援センター、

障害者職業センターなどの相談支援機関に定期的に相談に通うなど、

強制的に予定を入れることではないでしょうか。

 

発達障がい者支援センターや障害者就業・生活支援センターは

悩みを話す場として心のケアに役立ちます。

両者の連携や他機関を紹介していただくことも可能です。

 

障害者職業センターでは職業能力などを客観的に判定していただけるほか、

必要に応じて「朝起きていくところがあり、仲間のいる生活をする」体験をさせていただけます。

同じ境遇の仲間との交流ができ、孤立しがちな私には助かりました。

準備支援終了後も、面接動向・実習支援・職場に適応するまで

ジョブコーチをつけていただけるなど職場になれるまで対応していただけました。

 

障害者職業センターのジョブコーチ支援は一年間だけですので、

生活面からも支援をして抱ける障害者就業・生活支援センターとの併用をお勧めします。

 

障害者職業センターの職業評価によっては就労移行支援(スクール)をすすめられることがあります。

障害者総合支援法に定める社会福祉施設で、

最大2年を限度に就労に必要な知識・能力の向上を目的とした訓練や準備、

就職活動支援及び就職後の職場定着支援を行うスクールだそうです。

 

スクールにも個性があり、

*勤怠を安定させることを目的にしているもの

*パソコンスクールなどから派生し、就職に必要な知識や技術を身に着けることを目的にしているもの

*発達・精神障がい者を対象に、心のケアや勤怠の安定・特性の理解から始め、

パソコン操作の習得やワークサンプル訓練などの訓練をしているものとさまざまです。

 

ご家族や主治医・ワーカーさんや障害者職業センターの相談員とよくご相談の上決定されるとよいでしょう。

前年度の所得に応じてスクールに払う負担金が変わってきますので、市町村役場に確認をお勧めします。

 

また、失業保険を受給しながら通えるうちに就職できなかった時に備え、

年金を受給されていない場合は受給準備をされることをお勧めします。

 

ここで2年間頑張って一般企業の就職が困難な場合、

就労継続支援事業所

(就職まであと一歩の人のために雇用契約を結んで

最低賃金や社会保険の加入も義務付けられるA型と

雇用契約を結ばず訓練やリハビリを目的としてのんびり働き、

工賃のみ賃金として支払われるB型がある)

への移行も考えられます。

 

とにかく、一番の敵は孤立と焦り。

一人でがんばらないことです。

相談相手を作りましょう。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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