発達障害者でも、仕事をして自分の給料は自分で稼ぎ、
能力を発揮して社会に貢献する。
これは非常に大事なことです。
しかし、それにはちょっとしたコツが必要です。
まず最初に、
・自分が今できていること
・ちょっと頑張ってできるようにすること
・周りに助けを求めること
を支援機関や就労移行支援と相談しながら整理してみましょう。
私の場合は、障害受容が不十分な状態で障害者職業センターに相談しましたが、
3か月ほどの準備講座に通いそれらを把握し、定期的に目標を立てながらトレーニングしました。
その結果、一つのことに集中するともう一方を忘れてしまいやすいことや
自己判断で動いてしまうことを知りました。
準備講座は特性の把握だけでなく、
「朝起きていくところがあり、仲間のいる生活をする」体験ができ、
孤立しがちな求職者にとっては就職意欲の低下防止に役立ち、本当に助かりました。
そして、その結果をもとにどんな仕事が私に向いているかな?
ということを支援スタッフと相談の上探してみましょう。
一人で頑張ると大変です。必ず支援機関の助けを借りましょう。
私の場合は、障害者職業センターさんが、
「何かいい求人があったら一晩考えたうえで持ち込んでごらん。
そして、OKが出たら応募してごらん。」といわれました。
応募するといよいよ面接です。
面接のとき、就労支援機関の職員などが同席していても、面接官が見るのはあなたです。
「~という苦手なことがありますが、~するなどしてちょっと頑張ってみようと思います」
とやる気を伝えることが大切です。
職場によっては、雇用契約を結ぶ前に就労体験をさせていただけることがあります。
ジョブコーチ支援を行う場合、事前に本人や家族への説明・職場への書類手続きがあります。
私の場合、就労体験の時にジョブコーチが入っていただき、
私が職場になれるためのサポートをしてくださり助かりました。
就労体験の評価が良好だと、いよいよ試用期間(トライアル雇用を使うこともある)です。
仕事が合う、会わない、職場環境になじめる、なじめないを会社もあなたも見極める期間です。
ジョブコーチとも定期的に相談しながら本採用に向けて頑張りましょう。
この期間は給料も支給されます。
責任を持った仕事をしましょう。
私の場合、初月給でバイキングを食べに行き、
「給料を上手に使って暮らしを楽しむことは大切なんだ」と思いました。
また、他人の気持ちや物事の結果を考えることの苦手をわきまえ、適切な言動をすることも必要です。
会社で何かおかしい、と思ったことがあれば、まず上司に相談しましょう。
こういう時、就労支援機関は役に立ちます。
試用期間を無事に過ごせばいよいよ本採用!晴れて会社のなかまです。
支援機関によっては、在職者のための学習会や交流会を実施しているところもあります。
こういう機会は余暇の過ごし方のヒントにもなりますね。