発達障害の就労支援について

私は、精神障害を持つ方を中心に就労支援をしています。

発達障害の方と関わることもどんどん増えてきています。

その中で常に意識していることは、主に

「できることから始めよう」

「失敗しても大丈夫」

「相手のことを考えて自己主張しよう」

の3点です。

 

順を追ってお話ししたいと思います。

まずは「できることから始めよう」についてですが、非常に強いこだわりを持っているためか、

全くできないことと圧倒的な力を持っていることがはっきりしているように感じています。

引きこもっていた方が多いためなのか、特にパソコンを取り扱うことに秀でている方が多いと思います。

 

もちろん、様々な作業をしていただきながら適性を判断するのですが、

例えばある資料をエクセルで作ってほしいと依頼したとします。

具体的な指示はあえて行わず、まずは取り組んでいただきます。

下書きはしてあるので、ほぼそれに沿った形でかなり早く作成できる人が多いです。

その後で、できあがったものに対して全体的なバランスや字体などの指示をすると、

それもほぼ完璧にクリアしてくれます。

 

それ以降は、具体的な指示を出しつつ仕事に取り組んでもらいます。

「指示があればやりやすい」ということを学んでいただき、仕事をこなす過程で、

少しずつですが自信がついてくると思います。

 

次に「失敗しても大丈夫」と思ってもらうことを大切にしています。

具体的な指示を出さずに失敗しても「それは指示を出してないこちらが悪いから」と話し、

「失敗するのは自分だけじゃないんだ」ということを繰り返していただき、

「次はうまくやろう」とポジティブにとらえていただけるようにしています。

 

最後に「相手のことを考えて自己主張しよう」ということについてですが、

入院や引きこもり等で他者と関わる機会がどうしても少ない方が多く、人間関係でのトラブルを起こしがちです。

そのほとんどが「これを言ったら相手はどう感じるだろうか」という思考が育っていないためだと感じています。

特に、断ることに慣れていない方が多いです。

そこで、

①まずは謝ること、

②できない理由、

③その代わりにできること

の3点を意識していただくようにしています。

 

もちろん、すぐにそれを実践するのは難しいです。

そのため、具体的な例を挙げてどう断るかについて練習します。

コミュニケーション自体が苦手な人が多いので、かなりの時間を費やします。

うまく自己主張できるようになるには、平均すれば半年くらいかかっていると思います。

 

最後に、発達障害の方は飲み込むまでに時間がかかりますが、

一度飲み込んで自分なりのマニュアルが頭の中にできれば、ぐんぐん伸びていく人が多いと思います。

精神障害の方や発達障害の方は、突然調子を崩してしまいことがしばしばあるので、

企業の障害者雇用から敬遠されがちです。

ただ、それは自信の欠如や周囲の理解の不足に原因があると思います。

元々の能力は高い方が多く、興味を持ったものへの集中力は大変高く、

企業にとっては欠かせない人材になると思います。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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