支援者の立場からみた大人の発達障害

現在大人の発達障害の方たちへの支援に関わる仕事をしています。

発達障害と言っても一概には言えませんが、

主にADHDや自閉症スペクトラムと診断を受けた形と関わることが多いです。

 

私が関わる大人の発達障害の方たちの悩みとしては

「仕事がスムーズにこなせない」

「人間関係がうまくいかない」

という二つのものが多いように思います。

 

もちろん悩みを解消していくためには、

個々のの方々それぞれの特徴があるため個別の対処法を検討する必要がありますが、

共通する点も多く見られます。

 

例えば仕事に関しては、二つのことを同時にこなすことが難しいといったものが見られます。

注意が一つの事柄に過剰に集中しやすい傾向を持っている方が多く、

Aの作業をしている時にBの話をされると

どちらかが記憶から抜け落ちてしまうと言ったことが多く見られます。

 

また上記の特徴のために、一つのことに集中してる時は他の事に目が向かず、

上司や同僚に話しかけられてもしっかりと応答せずに

「失礼な奴だ」という評価を受けてしまうこともあります。

 

本人としては悪気があるわけではないのですが、

発達障害の特徴を十分に把握できていない方々からすると

非常に不愉快なものに映ってしまうものの一つです。

 

その他にも仕事の見通しを立てることが不得手な方も多く、

突発的な事柄には柔軟に対応することが難しく混乱してしまうこともあります。

 

一方、手順を明確に定まっており、やるべき作業が決まっているものでは

持ち前の集中力が発揮され平均以上の実績を残す方も数多くいます。

 

人間関係においては大人の発達障害の方の場合、

これまでの経験を踏まえてある程度適切なコミュニケーション能力を身につける方もたくさんいます。

しかし、どうしても状況に合わせた対応は不得手な傾向があります。

 

例えば世間話をすると言った場面では、言動の細かなニュアンスを掴み取ることが難しいため、

極端なコミュニケーションスタイルになりがちです。

つまり「ほとんど話さない」か「必要以上に話しすぎてしまう」のといった2択になってしまいます。

結果として、周囲の人たちと十分に密な関係を持てないと言ったことが生じやすくなります。

 

このような辛い経験を積んできた方たちが多いため、

対人関係を持つことに苦手意識を持っている方も多く、

強い不安や緊張を抱えている方も珍しくはありません。

 

このような方達を支援する上で大切なのは、

大人の発達障害の方に限らないことだと思いますが、

「いかに自らの特徴を理解し対策を立てるか」ということと、

「いかに自らの特徴を周囲の人たちに理解してもらうか」

という二つを検討していくことだと感じます。

 

不得手な部分も多いですが、本人たちの気持ちや状況を知った上で、

個人任せではなく具体的な方法を協力して考えていくことで、

仕事や人間関係においてもよりよいあり方を身につけていくことができます。

 

時間はかかりますが、焦らずにじっくりと発達障害の方の言動をみていき、

世間一般のことでは当たり前のことでも丁寧に説明し、

対処法を共に検討していく姿勢が何よりも重要になるかと思います。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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