上司からの2つのアドバイス―自己表現できるようになったきっかけ

私は幼少以来、社会人になってから2~3年経つまでは、

話すことも書くことも全くできませんでした。

 

小中高と作文や読書感想文の類は、全く苦手でした。

作文を書いても、休みの日に過ごしたことを、

朝から夜までただ書き連ねることが精一杯で、

読書感想文に至っては、課題図書を読んでも全く内容が頭に入らず、

読むだけで苦痛になって途中で挫折するという有様でした。

 

また、高校に入るまでは、独りでいることを好み、ほとんど人付き合いはしていませんでした。

そのため、人とのコミュニケーションは非常に苦手でした。

 

ただ、単純に単語や用語を丸暗記するのは得意でしたので、

当時はマークシート方式が主流で記述・論述式の問題が少なかったため、

大学は何とか合格できました。

 

 

〇コミュ力に大きなコンプレックスを抱いて

高校の後半より、同級生たちと付き合う機会は徐々に増えてきましたが、

私が話す内容は支離滅裂で、ひどいどもりと構音障害も相まって、

彼らの一部から散々バカにされることもありました。

そのことがコンプレックスとなり、後々まで引きずることになりました。

 

社会人になってから私は、

配属早々「相当出来の悪そうな新入社員が入ってきた」と、

配属先の上司から目をつけられました。

仕事で何か分からないことがあっても、

具体的に何がどのように分からないのかを伝えることができず、あまりにも支離滅裂すぎるため、

上司・先輩・同僚たちから「いちいち手取り足取り面倒見きれないよ」などと、毎日言われ続けました。

結局その会社には、3年近くは粘って働いたものの、結局辞めることになりました。

 

しかし、私がその会社に在籍していたころ、

普段は私に嫌味ばかり言っていた上司が、どうしようもない私を見て、

さすがに何とかしてやろうと思ったのか、私にアドバイスしてくれた機会が2度ほどありました。

 

 

〇本をたくさん読め、そして感じろ

一度目は、私が配属してから数ヶ月後のことでした。

上司は、「本をたくさん読んで、内容をしっかり理解して、自分がどう感じるか訓練しろ」

とアドバイスしてくれました。

やはり自分自身、人にものを伝えられないことは、非常に強いコンプレックスを感じていましたので、

上司に言われたことは実践しました。

 

最初は一文一文内容を理解するまで、繰り返し目を追ってばかりで、非常に苦痛を伴いました。

文庫本1冊読み終えるまでに1ヶ月以上かかっていました。

しかし転職後も、興味を持った本を買っては、アドバイスされたことを繰り返すことによって、

少しずつ本の内容も頭に入るようになり、

頭の中で「自分はどう思うか」ということをシミュレーションできるようになりました。

 

私の場合は、本を読む速度と理解力が、体感的ではありますが、

3倍になるのに10年はかかったかと思います。

時間はかかりましたが、後に人の話を聴く力や、聴いて自分がどう感じたか、

そして疑問点はないのかなど、自分や周囲に差し障りのない速さで対応できることにつながりました。

 

 

〇コミュ力をつけるには異性と話をしろ

2度目は、私が退職時のことでした。

退職するにあたって上司から呼び出されて、1対1で対話したときのことでした。

「うまく話せるようになるには、異性と話をしろ」と、アドバイスされました。

 

これも退職後、友人たちと酒を飲む機会も増えて、飲み屋さんの従業員や常連のお客さんなど、

同性だけでなく異性とも会話する機会が増えるようになりました。

周囲の和を乱さずに、会話を一緒に盛り上げていく配慮も身に着けつつ、

次第にどもりもなくなってゆき、スムーズに相手と会話のキャッチボールを楽しめるようになりました。

 

こちらについても、後々の仕事に役立っており、話すべき内容もしくは伝えたい内容を事前に、

かつ瞬時にシミュレートして(必要あればメモも取ります)、

的確なタイミングと内容で、相手に伝えるように心がけるようになりました。

 

異性が苦手な方も多いと思いますので、

あくまでも、早くコミュニケーション力をつけるための一例としてお読み下さい。

ただ、男性女性問わず、異性の人と一緒にいることによって、

今まで同性同士とは違った世界が見えてくるかと思います。

 

 

〇最後に

私の場合ではありますが、おかげさまで、今では仕事でも普通に話ができ、

文章もこのように記事を書かせていただけるまでに至りました。

時間はかかり、ときには失敗することもありますが、くじけずに日々少しずつ訓練していくことが、

自己表現力を高める秘訣だと思います。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




広汎性発達障害 関連記事


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL