発達障害者の就労について~障害者枠?クローズ?~

私の従兄弟はアスペルガー障害の診断を受けています。

20歳のとき、児童精神科医で診断されました。

 

従兄弟は知的発達においてはむしろ高い水準を誇っています、

名門大学を首席で卒業しました。

ただ、空気を読むのがわりと苦手です。

意外なほど非常識でもあります。

そのような傾向もあって、小学校時代は凄惨ないじめにもあい、

けっこう苦労もしたようです。

 

そんな従兄弟は就職氷河期の煽りを受けて、何社も入社試験を受けましたが、

なかなか内定通知は届きませんでした。

悩んだ末、精神障害者保健福祉手帳を取得し、いわゆる「障害者枠」で就職をしました。

その会社が、ネット上でも有名なブラック企業でした。

毎年、社員が何人もうつ病になって辞めていくような会社でした。

従兄弟がうつ状態を呈し始めたのは、入社して1年が経過した頃でした。

上司が変わったのです。

 

新しい上司は発達障害を、従兄弟の表現を借りるなら「人間失格」とみなしていたようです。

重労働や雑務を次々と押し付け、その上従兄弟から仕事を進めていく上での判断権を奪い、

細かな工程まで徹底的に管理しようとしたらしいです。

結局、従兄弟は重篤なうつ病となり、入社2年でその会社は辞めました。

療養の末、就職活動をスタートしました。現在は障害をクローズにして働いています。

幸いにして次に就職した会社では上司にも恵まれたようで、いきいきと働いています。

 

2013年、障害者雇用促進法が改正されました。

それまでの民間企業の障害者雇用率を、1.8%から2.0%に引き上げました。

雇用率を満たさない企業は、納付金の支払義務が生じるなど、

ペナルティが課せられます。

 

そのような時代の流れもあって、

発達障害者が「障害者枠」で就職活動をすれば、就職先が見つかりやすいのは事実です。

「障害者枠」で就職するために、あえて障害者手帳を取得する人もいると聞きます。

 

ただし、一般社員から「障害者」という目で見られることは覚悟したほうがいいです。

ましてや、発達障害に対する社会の理解はまだまだ浅く、

偏見を持たれることも少なくないです。

障害の有無にかかわらず、その人が自身の能力をいかんなく発揮し、

クリエイティブに働けるのが本来の会社であり、社会のあるべき姿というものではないでしょうか。

 

発達障害の人々が、たとえ「障害者枠」で就職しても、適切な判断権を与えられ、

その人らしくいきいきと働ける社会が到来することを、切に希望する次第です。


アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル




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